ストレス→身体症状 その1

今朝、我が学び舎、岩船小学校の前を通ると、ちょうど今日は入学式でした。桜がきれいに咲き揃っていかにも入学式らしい、キラキラの光景でした(ご入学おめでとうございます)。
 
心理的・社会的な要因で引き起こされる身体症状を心身症(しんしんしょう)といいますが、よく学校に行きたくない子がお腹イタになるのもそうですね。そういった場合、お腹イタ止めの薬を飲ませるよりお母さんの「今日は休んでなさい!」のツルの一声で“ピタッ”と止まったりします。

 

もちろん当の本人は、「よ~し、今日は学校を休むためにお腹イタになるぞ~!」などとは露ほどにも思っていなくて、ド本気で葛藤しているのですが、これが大人になるとさらに深刻になり「大の大人が情けない…」などと、つい自分を責めたりしてしまいます。(ちなみに私の場合、人前で話す直前など、緊張すると尿意の方を催します)

 

諸説ありますが、人の意識の中で自覚できる、本人の“あずかり知るところ”ともいえる表面意識は、腕を曲げたり、立ったり座ったりといったような随意運動に関与していますが、反対に意識の中の“あずかり知れないところ”ともいえる潜在意識は、あらゆる血管・内臓を支配する自律神経との関わりが指摘されています。

 

過剰なストレスが加わった時、例えば失恋した時などは食べ物がノドを通らなくなったりしますね。お医者さんから診断をもらうほどでなくても、誰しも一時的にでもそのような経験をされたことがあるかと思います。

 

心(潜在意識)の葛藤、トラウマ等 → 自律神経 → 身体症状

 

その表面意識と潜在意識の影響力というのは、よく氷山に例えられますが、大雑把に表面意識1に対して潜在意識が9といわれています。
 
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とすればどんなに意志の強いまじめなかたでも所詮1:9の力関係、その上“あずかり知れないところ”に原因(トラウマ、無意識のうちに逃げている人生の課題など)があるとすれば、大の大人でもなかなか意志の力で症状を押さえ込めるものではありません。