自肯定

現在妊娠8ヵ月のYさんからメールが届きました。
Yさんとは妊娠3ヵ月のころから、ほぼ月一ペースで、主にリラクゼーションを目的としたセッションを続けています。

Yさんに限らず、特に初産の場合、人の親になる、未知の領域に入る不安からか、自己否定に陥り、へこんだり、イラついたり…、産後うつは割合知られていますが、妊娠中に精神的に揺れ動く方も結構いらっしゃるようです。

(以下、Yさんからのメール)
「~先日古本屋でみつけた本に、受精した時点で(攻撃的な気持ちなどが)胎教に影響するってあって。
ずっとなにかしら仕事で嫌な気持ちでいるのが影響してないか?
産まれてきてから神経質な子にならないか?
心配です…(大丈夫かなぁ?)。」


かなりご心配のようですが、正直、私には詳しいことはわかりません(ゴメンナサイ)。
受精直後から胎教に影響を与えることは十分考えられますし、実際そうなのでしょう。

(以下、私の返信)
「…ただ、それを言うなら、よくこどもは親を選んで生まれてくるといいますが、Yさんのそんな努力や心配も含めて、Yさんと旦那さんを(善いところも悪いところも全部含めて)深いところで“肯定”しているからこそお腹に宿ったんやと思いますよ。
きっとお腹の中では“わかってるわかってる”って言うてると思いますよ。」


…という旨の、“非”科学的根拠に満ちた(!?)メールを返信したところ、しばらくして大分落ち着いた、色々気付くことがあったという、心のこもった“かたじけない”メールがYさんから返ってきました。

そうでしょうそうでしょう、…当然です(笑)。
メールを打っている間中、何か終始Yさんのお腹の子にせっつかれて“打たされている(!?)”気がしてましたから(“お母ちゃんがナーバスになってるんで、ちょっと言うて上げてください”って感じで)…。


そしてそのメールを打たされている(!?)間に、私にもある気付きがありました。

生まれてこのかた、何かにつけて抗い、偏固で、好き勝手にやってきた私ですが、私にも“もろもろOKやで!”という究極の肯定の下に、親を選択した瞬間があったのでは…という思いでした。


“かたじけない”メールを打つべきは、私の方だったのかもしれません…。



「だれもが想像をこえるほど大きなものに愛されている。
 だれもが祝福され、みちびかれている。 」

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