“辛いバイバイ”にバイバイ!

みなさん、よい連休をお過ごしでしょうか。


一昨日、60歳代の男性が左手首痛を訴えて来院されました。半年ほど前から左手を動かすと痛みが走るようになり整形外科を受診、画像検査を行うも「骨には異常なし」。

一番痛みの出ていた人差し指と中指の間にステロイドのブロック注射を打ってもらうと、その二本の指に関しては痛みが取れるも、手首、特に親指側、小指側に動かしたとき(バイバイの動き)の痛みが現在も残っており、ステロイドをうち過ぎるとよくないためか、それ以上の対処はしてもらえないとのこと。


テストの後、神経狭窄の可能性のある首・肩・肘・手首の関節を、丁寧に緩めると症状は10→5,6位には変化しました。

「大分動かせるようになりました」と、仰っていただきましたが、私は「…??」、何か忘れているような、欠落感のようなものを感じていました。

そこで、もう一度痛みの出る動きを確認させてもらうことに。  

  
  わたし 「手首を親指側に曲げたり、小指側に曲げた時が一番痛みますよね」  

  患者さん「(動かしてみて)そう…ですねぇ。でも先生、今大分マシになってますし、朝起きたときなんか、どの指といわずしびれてますよ(笑)。」  

  わたし 「(!)…ひょっとして右手もですか?」  

  患者さん「…あぁ、そうですわ」  

  わたし 「スイマセン、もう一回上向きに寝てもらえますか。」


膵臓に内臓整体を施しながら、忘れ物を思い出してました。問診の際、“血圧は正常、血液検査も血糖がちょっと高いくらいで特に異常なし”と言われていたのを思い出したのです。

施術後、再度痛みを確認してもらうと  


  患者さん「…あれ!?ちょっと残ってますけど、ほとんど大丈夫ですね」


全身の60兆の細胞は、各々が糖を取り込むことで営まれていますが、その際膵臓で分泌されるインスリンというホルモンが介在することではじめて糖を取り込むことができます。

もし何らかの理由で膵臓が機能低下、不全に陥ると介在役のインスリンが分泌されず、各細胞は糖を取り込めなくなりますが(糖尿病)、神経細胞も例外ではなく痛みやしびれが症状として現れます。


この方には内科を受診されることを約束していただき、併行して今後の施術をやる事になりました。

本当に何が症状改善のヒントになるかわかりません。
関節症状等で来院される場合も、内科的な問診にもお答えいただけるとありがたいのです。