実験成功!?

日曜日にいらした20歳代のOLさん。
お若いですが、一度体調を崩されてからは、ご自身で身体のことについて調べたり、気をつけられていて、当院にも月に一度くらいの割合で来ていただいています。

この日も来院前に、現在大阪で開かれている“人体の不思議展”に行って来たとの事で、

  “知的好奇心Max!”

状態です(笑)。


施術後もお話の中で、


  「筋トレを家で何度かやろうと思ったんですが、どうしても左肩に力が入りにくいんです。」


とのこと。

実際に私が施術時に使っている籐椅子を持ち上げてもらうと、確かに右に比べて左では持ち上げにくそうです(痛みはなし)。
弱々しいというか、体幹を使えていないというか。

恐らくスポーツジムなどでは、背骨を支える大腰筋という筋肉の弱っている側を鍛えるか、左肩甲骨の動きを改善するように指導されると思います。


しかし、ここは折角の“知的好奇心Max!”状態。
こういう身体の見方(身体観)もありますよ~、ということでちょっと実験してみました。


同じように左手で籐椅子を持ち上げてもらうのですが、今度は私が左足の小指の爪をつまんだ状態でやってもらいました。


  「…わぁ!あがる~!!」


ええリアクション、ありがとうございます(笑)!


ただ、ある事も同時に露呈しました。

この実験のネタばらしをすると、背骨の両脇を東洋医学的には膀胱経という経絡(気の流れるライン)が走行しているのですが、私にはその膀胱経の左側の流れが悪くて背骨を支えにくいのかなぁ、と思えました。

そこでその膀胱経の終点である、足小指の外側にあるツボ(至陰)を介して、一時的に膀胱経のエネルギー的な不足を補って、再度持ち上げてもらったのです。


で、露呈したというのが、その膀胱経の調整は施術のかなり早い段階ですでに入れており、それが施術後数分で元に戻っていたという事です。

つまり、この左膀胱経の不調は、何らかの影響を受けた結果であって原因ではないと推測され、今回の施術ではその原因に辿り着けていなかった、もしくは十分な対処ではなかった、ということになります。


喜ぶその方に、その旨を正直に伝え、お家でやってほしいこともお願いすると、


「わかりました。何で力が入りにくいんかずっと悩んでたんですけど、(実験をやってみて)きっとそうやと思います。課題が見つかってよかったです。」


前向きに受け止めていただき、ありがとうございます。

(私も原因究明、がんばります!)