夢の変化

「いつも恐い夢ばっかり見るんです。殺したり殺されたり、竜巻に巻き込まれたり…」 


この方は、夜寝ている間に体を掻いてしまうのが恐くて寝付けない、という程のアレルギー性の皮膚症状が出ている方ですが、当院には一念発起、「脱ステロイド!」をサポートしてほしいということで来院されました。


お話を聞きながら、私の出た整体学校のある卒業論文、アレルギー疾患と夢との関連について書かれたものを思い出しました。



 日本整体心理学研究所・卒業論文集  の3.…です。


長いので要約すると、夢はその人の現実生活を生きて行く上での心的態度(攻撃的、防衛的、協調的など)の投影であるが、アレルギー患者の心的態度には「世の中には危険、恐怖が一杯」で、物事を心底楽しめず、恐怖感や嫌い・イヤだといった感情を比較的多用する傾向が、夢の内容から推察される。


そういった心的態度が、



過剰な交感神経緊張→過剰な免疫応答→アレルギー症状の発現(儀)


へと繋がりやすい、という事だと思います。


 “目で外側(皮膚症状)の変化は確認できるけど、夢は内側(ココロ)の変化を測る物差しになるかもしれんなぁ”と、漠然と感じてはいました。


 


すると施術(2回目)の翌日、その方からメールが…。


その朝見た夢がいつもの攻撃的なものではなく、ソフトな内容のものに変化したというのです。前日に症状(かゆみ)が軽減しているのは確認が取れていましたが、内側(ココロ)の方にも変化が現れたようです。


症状によっては、やはり施術以外のお話やご本人の取り組みといったアプローチも、必須かと思います。