あたため続けた夢

約四年半に及ぶ介護の末に、お正月明けに義理のお母様を亡くされた女性(50歳代)が、お葬式等諸々一段落着いたということでケアにみえられました。


約四年半に及ぶ介護を労う整体…という感じになりましたが、施術の後半くらいから、頭から離れない思いがあったので施術後に思い切って聞いてみました。



「まだ四十九日までは色々あると思うんですけれど…それが済んだら“やってみたいなぁ~”って思ってる事とかあります?」


「…とりあえず旅行かな。それと…勉強がしたいんです!(#^.^#)


「!」


“勉強が…”とおっしゃったとき、この方の目に力が宿ったような気がしました…



「元々、勉強とかするのん好きなんちゃいます?」


「(学生のころ)あまり成績は良くなかったですけど…好きですね ^^;)」


「そんなん関係ないですよ。それ是非是非、前向きに考えてくださいね!!」


 


介護等に追われていたこの約四年半の間にも、ある通信教育を受けたかったそうですが、スクーリングにも行けなさそうなんで断念されていたそうです。自由に行動できなかっただけに、心の中では「学びたい!」という思いがより純粋に育っていたようで…。


そう言えば私の元患者さん、私よりも一回り上の男性も、来春私の出た整体学校への入学が決まりました。最近簡単な解剖学や中医学の本を読まれていますが、何かその方も本来の目力(めぢから)を取り戻されたような…


 


“自分は絶対に正しい!”という人は学べないといいますが、確かに自分のエゴを一旦引っ込めないと新しいことって自分の中には入ってこないですもんね。経験豊富な人生の先輩方の謙虚で前向きな姿勢には、とても刺激を受けます。


 


“学ぶ”って、人生を整える力を秘めているんですね。