護(まも)る

よく来ていただいている60歳代の女性。ボランティアで小学生の下校時に、通学路に立たれているそうです。


こういった方は全国にたくさんいらっしゃるんでしょうね。すごく景色に馴染んでいることもあって、恥ずかしながら、日ごろあまり意識しませんでしたが、自分の時間を割いて、近所のこども達を護る…誰にでも出来ることじゃないと思います。本当にお疲れさまです。


 


今回この方に来ていただいたのは、イスに座ったときにちょうどおしりがイスに触れる部分、骨でいうと座骨、ツボでいうと承扶(しょうふ)というツボがあるところ、の右側だけが痛むとのことでしたが、骨盤と膀胱経という経絡(けいらく)を調整すると、痛みはほとんど分からなくなりました。


ちなみに経絡(けいらく)と言うのはツボとツボを結ぶラインで、ツボが駅だとすると経絡は線路と考えていただければいいと思います。 “学研都市線河内磐船駅”でたとえると、膀胱経という経絡が学研都市線という路線にあたり、承扶というツボが河内磐船という駅にあたります。


(本当に駅で人が出入りして移動するように、ツボも気が出入りする場所で、気は経絡上を移動すると考えられています。当院にはありませんが、よく鍼灸院に経絡図がありますね。)


 


で、施術が終わってこの方が言うには、



 「最初は挨拶してくれない子がいたりしたんですけど…でも、もう慣れました(笑)」


 …聞いてて何か申し訳なくなりました。というのも、たまたま私の小学生時分の通学路には、そういうこども達の世話をしてくれる方はいなかったのですが、もしいたとしたら…多分私は“挨拶しない子グループ”、だったと思います。


 


大丈夫ですよ、きっと五年後十年後、「あ~、僕(わたし)を護ってくれてはった人がいたなぁ~」って絶対感謝されますよ!!