1972年9月21日、豪雨…

今日のお昼過ぎ、次に来られる方の準備をしていると、なんとなく…ある本を手に取りたくなりました。それは ミッチェル・メイhttp://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=0limits-22&l=as2&o=9&a=4899761120 という、全米で五指に入るヒーラーでありながら、シナジーカンパニーという会社の最高経営責任者でもある方の本ですが、本棚に手が掛かるころには急にその本が読みたくなった理由がなんとなく分かりました。



「ミッチェル・メイって、確か自動車事故が転機になった人やったなぁ…」 (※私はミッチェル・メイさんのファンで、昨年来日された際のセミナーでお会いすることができました)


次に来られる方というのが、 10日ほど前に自動車事故に遭われた方(20歳代女性)なのですが、事故の直後はなんともなかったが、数日経って気分が悪くなったり、首が突っ張ったり…と典型的な後遺症が出てきたとのこと。で、その本の中に何か役に立つことがあるかもと、ミッチェル・メイが21歳で自動車事故に遭った件をみつけて…ちょっとびっくり!事故に遭った日というのが 「1972年9月21日…」 。「…今日(9/21)やんか!」


そのまま時間もないので大急ぎで読み続けると、ミッチェル・メイが事故を人生からの挑戦と前向きに受け取り、医師に足の切断を宣告され、それを拒んだ四年後に再び自分の両足で歩くようになるまでのことが記されていましたが、それらのことから、私経由でその方に伝えてメリットのある教訓があるとすれば… 「被害者モードから抜け出しませんか?」


もちろん、保険会社等を通じて必要な補償は受け取るべきですが、心情的に“どうして私が…?”から抜け出せないと、治癒のプロセスは進みにくいものです。とはいえ、以前に一度来て頂いていた方でしたが、通常我々のような民間療法の整体院ではまず保険からお金が出ないであろうこと(交渉次第とも言われてますが)を踏まえた上で、自腹で来て下さいます。整体師冥利に尽きます。過失の割合も10:0の、どこからどうみても完全な被害者です。そんな方に、そんな冷や水を浴びせるようなこと言えるかぁ?…と思う一方、一度お会いした経験から「○○さんやったら大丈夫ちゃうか?受け止められる強さがあるんちゃうか?」という気持ちもあり、来られるまでは結構葛藤してました。


で、約束の時間にいらっしゃって、思い切って「こんな人がいるんですけれど…」と本を見せながら切り出したのですが、結論として言ってよかったです。事故から今までのことを思い返し、何か感じるところがあったようで心から同意していただけたようでした。


施術自体は、動きに制限のみられた左の肋骨(シートベルトのせい?)の調整を中心に行ったところ、久しぶりに呼吸が楽になった、痛みや首の突っ張りも今はほとんど感じられなくなった、とのことで終了。


 


施術の途中くらいから雨が強く降り出していたので、傘と本をこの方にお貸ししたのですが、帰り際に…



「…(施術の)途中で思ってたんですけれど、本当に豪雨になりましたね(笑)!」


「えっ?」


「ほら、あの本に載ってたじゃないですか」


「…ああっ!ホンマや(笑)!」


見せた私はすっかり忘れていたのですが、施術前に、この方にお見せした本の事故の模様を綴った部分のタイトルは、1972年9月21日、豪雨… でした。日付けだけでなく天気まで符合するとは…何か不思議(^_^;)