古傷

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今日いらした30歳代の男性(写真の男性は別のモデルさん)。


一ヶ月ほど前から左腕を挙げようとすると上腕に痛みが走り、90度以上に挙げられなくなった。じっとした状態から急に動かそうとすると、同様に痛みが走る。思い当たるとすれば、約一年くらい前にバイクでこけて肩から落ちたことくらい。



 「四十肩…ですかねぇ(苦笑)」


 「う~ん、何か違うような気がしますけど…」


筋力検査の後、首から出て腕に向かう神経の束が、その道中で狭窄されやすい首から出てすぐの斜角筋三角といわれるスペース、鎖骨と一番目の肋骨の間のスペース、烏口突起下空間といわれる脇の下のスペースを、それぞれ広げる目的で関節を動かして調整してみる。



 「どうですか?」


「(動かしてみて)う~ん、大分軽くなりましたけど、まだ何か奥の方が…」


確かに、私の感覚でもどうもまだ核心には届いてないような感じ。ただ、最後の脇の下のスペースを調整したときに、痛みが増強したことからそこを違うアプローチでもう少し突っ込んでもいいのかと。



「わかりました。そしたら今度は左を上にして横向きに寝てください」 


今度はオステオパシーの靭帯性関節ストレインというテクニックで、肩関節の上腕骨(ボール)と肩甲骨(ソケット)を調整することにしてみました。写真のような形で肩関節のボールとソケットの位置を微妙に調整するのですが、傍目にはじ~っとしているようにしか見えないと思います。


で、じ~っと施術をするのですが(笑)、おそらく60秒ほどしたでしょうか、肩関節のボールとソケットがちょうどいい位置にきた、一つにつながったような感じがしたので終了。



「どうですか?」


「おおっ!挙がりますねぇ…(フムフム)、さっき手を離される二三秒前に、何か点滴が落ちたような…“つるっ”と何か(腕から肩に)落ちたような感じがしました」


えっ!私が手技を終了する直前の“つながった!”と感じたタイミングと、この方が“つるっ”と感じたタイミングがほぼ一致しました。ほんとにほとんど力を入れてないんで、大抵“なにしてんのかなぁ?”ってなると思うんですけれど。


スゴイ身体感覚!タナカ整体院三級!!(ようわかりませんが…)