タイプA性格
心臓そのものを栄養する血管は冠動脈(かんどうみゃく)といいますが、その冠動脈の病変によって心臓に血液が行き渡らなくなると心筋梗塞、狭心症などの虚血性心疾患となってしまいます。
虚血性心疾患の危険因子としては高脂血症、高血圧、喫煙が有名ですが、なりやすい性格特徴としては“タイプA性格”が挙げられています。
タイプA性格というのは、せっかちで怒りっぽく、競争的、精力的、常に時間に追われている切迫感を持っている、という特徴があります。
行動の機敏さも特徴のひとつにあり、スピードが求められる現代社会においては成功のための条件に当たるのかもしれませんが、それはすなわち血圧上昇、脈拍増加というストレス反応を起こしやすい行動でもあるため、行き過ぎれば当然心臓や血管にもダメージが与えられやすいのでしょう。
成功は健康の代償の上に成り立つ、などといったステレオタイプのイメージがあるのは、そういったこととも関係するのかもしれませんね。
こういったタイプの方は、肩甲骨の間の筋肉がカンカンにはっていたり、経絡では心臓に関係の深い心包経(手の内側の真ん中を通るライン)や心経(心包経より小指側のライン)によくその反応が出ていますが、そこが反射点でもあり治療点にもなります。
実は昨夜見た夢なんですが…(よろしければお付き合いを)、
~私は整体院にいて、何かの用事で地下室(実際にはありません)に行こうと、部屋裏の暗い通路を通ろうとします。
しかしその通路の両側には、昔のものが入った段ボールが山のように積まれていて、どうしても身体がそれにひっかかって通れません。
「通れへん!とおれへ~ん!!苦しい~!!!]
…で、目が覚めました(笑)。
こんな夢を見たのも、昨日施術した患者さんとタイプA性格の話をしたり、心身医学系の本で動脈硬化の件を読んだせいなのでしょうか?
通路が血管で、段ボールがアテローム(脂肪)で、私が血栓(塞栓)!?
だとしたら、昔のいらなくなったもの=いらなくなったプライドやエゴ、過去への執着が血栓、動脈硬化を作るのかなぁ?
そういえば高脂血症の患者さん、昔話をする方が多いような…(強引か!?)。
…そんな事を考えてしまいました。
参考:「心理学辞典」有斐閣