小劇場系

昨日は夕方から芝居を観に行ってきました。
芝居は山本周五郎原作「かあちゃん」の朗読劇です。

脚本を書き、出演もされていた方が当院の患者さんで、“ぜひぜひ!”といわれて、“ホイホイ”と出かけたのでした。

小屋は長堀橋にある客席70~80位のいわゆる“小劇場”と呼ばれるようなところだったんですが、演者と客との距離感というか空気の密度感というか、小劇場でしか出せない独特の雰囲気があるんですよね。
私自身も板の上に立つ側にいたときもあるのですが(むか~しむかし)、超零細の整体院院長としても、ええもんやなぁと思いました。
ハード(入れ物)ではなくソフト(中身)で勝負する!!…というよりそれしかない(笑)。

当院に来られる患者さんも、私に大阪松竹座や旧梅田コマ(古いですか!?)でやるような芝居(施術・サービス)を求めてへんのやろなぁ、どっか背伸びしてなかったかなぁ、…やっぱりウチ(当院)はとことん小劇場系で行こっ!…とか色々考えさせられました。


芝居の方は、親子の情愛がテーマなんですが、演目を聞いたときから“ヤバい”とは思ってたんです。
そしてお約束通り…しっかり型にはめていただきました(笑)。


幕開き3分に感じられた舞台-客席の境界線のようなものは、劇の進行とともに「場」が和み溶け合って、終幕の時には板の上と客席が一体となっている、理想的な気持ちのいい展開でした(施術も同じだと思います)。


私が携わった患者さんが、活躍している所を見られる機会など滅多にありませんので、ほとんど子どもの学芸会に出かける親御さんのノリでしたが(笑)、そういうのとは関係なくドラマそのものが染みました。

誘っていただいた患者さんも、その方自身の人間的な本質が役を通して表現されていたというか…、ここに至るプロセスを少し知っていたこともありますが、ともかく良かったです。キラキラしてました。感動しました。


で、終わってアンケート用紙に感想を記入していると、いきなり誰かに、後ろから思いっ切り肩を叩かれました!

振り返ると、そこには満面の笑みの、さっきまで出演されていたその方が…。

…テンション高すぎです(びっくりしますやん!! )。