受験

中休み(14:00~16:00)におやつを求めてよくコンビニに行きます(笑)。
そこで最近目にするのが、「ウカ~ル」です。“それにつけても”の「カ~ル」に「ウ」がついた期間限定版です。棚の割と目に付く所に置いてありました。

受験シーズンですね。

当院にも受験を控えた方がみえることがあります。部活の引退までは半分アスリートとしてのケアも兼ねることが多かったのですが、引退後は専ら“ストレスケア”です。

やっていることは、ストレスの影響を受けやすい内臓、自律神経系のケアがどうしても多くなり(内臓整体,頭蓋仙骨療法など)、結果的に中間管理職タイプの方に施しているケアとほとんど変わらなくなります。

内臓整体というのは、お腹をグイグイ揉み込むのではなくて、それぞれの内臓には、内臓自動力と呼ばれるその臓器固有の(呼吸等に影響されない)微細な動きがあり、その臓器に病変があったり隣接臓器等の影響を受けると、その自動力は制限を受け、臓器の生理機能は低下する、という考えがオステオパシーにはあります(科学的には証明されていませんが)。

で、施術者は何をするかというと、その微細な動きを感知,追跡しながら、本来あるべき動きから足りない方向の動きを改善してやったり、動きの軸を直してやったりすることで生理機能の向上をはかります。

試験と聞いて思い出すのが、整体学校時代、この技術の練習中の事でした。
その時の相方、O君の肝臓の動きを追っていたのですが、なぜか途中で止まっちゃいました。
一瞬動きを見失ったのかとも思いましたが、心当りがあったので聞いてみました。

私 「今、何か考えてる?」
O君「いや、…(来週の)試験のこと考えてたけど」
私 「今、肝臓の動き(自動力)止まってたよ。」
O君「…!」

O君は整体学校の定期試験前になると、毎回かなり神経質になり、気に病みすぎて本番の時にはかなり疲れ果てていました。一日のうち何回何時間、苦手な試験のことを考えていたのかはわかりませんが、その度に彼の肝臓の自動力は低下し、肝機能も低下していたと推測されます。

私が「心理-社会的要因が肉体の健康に影響を与える」という心身症の概念を、初めて両の手で体感した瞬間でもありました。

受験生の皆さん!大丈夫ですよ。
緊張しぃの僕でも37年も生きてこれたんやから…。
(余計不安になるか…!?)



参考:『内臓マニピュレーション』
    J・P・バラル,P・メルシェー著/日本オステオパシー学会